旅が好きな方は「僕らが旅に出る理由」とか「ハイウェイ」とか聴きながら、
私ってなんで旅に出るんだろう……って考えたこと、ありますよね!
一度や二度はありますよね!?
今日はとってもポエジーなテーマ「私が旅に出る理由」についてです。
金で買った時間
私は年数回、少なくとも2ヶ月に1度は旅に出たい、旅行大好き人間です。
流行りのお洋服も、素敵なインテリアもいらないから、その分旅行に行きたい。
高級宿に泊まったり、有名観光地に行ったりしなくてもいいから、とにかく旅に出たい。
そんな生活が始まったのは、今から約10年前、私が大学3年生のときでした。
当時写真部だった私は、他校の写真展でとある4年生の写真に添えられたメッセージに度肝を抜かれます。
「俺は、大学の4年間という時間を金で買った」
それを見た瞬間、実家から地元の女子大に通い、週5でバイトして、週2で飲みに行き、週1日ライブハウスに通っていた私は
すべてを悟りました。
「ああ、こんなにお金と時間が自由になる季節はもうないんだろうな……」と。
「最後の季節」それがはじまり
それから、ある一つの冒険を夢見るようになりました。
日本の端から端まで行ってみたい……と。
それが実現したのが、大学3年、21歳の夏に一人で8泊14日の日本縦断の旅にでたことです。
今の世の中、それほど珍しいことではないかもしれませんが、インターネットが今のようになかった頃の、田舎のフツーの女子大生がやることではありませんでした。
みなさんが思う私は、どんな女なのか……知る由もありませんが、この旅に出るのは結構大変でした。
まず、同居していた両親に「日本縦断してきたいんだけど」と告げると、当然ながら反対されます。
金はどうするんだ、どこに泊まるんだ、いつ帰ってくるんだ。
両親(主に父)からの質問攻めです。
でも私は、何か知らんけど、もうこれを逃したら、なんか二度と旅に出られない気がして、
なんて言ったかよく覚えていないけど、必死で両親に「とにかく行きたい」という説明をしたことは覚えている。
そしたら父が「じゃあ、企画書を出せ」と言ってきた。人生で初めて企画書を書いた。
どうやって書いたらいいかなんてわかんなかったけど、とにかく書いた。
出したら、フツーに通った。
それで、自分が住んでる日本の反対側まで行ってきた。
自分がアルバイトしたお金で、自分が考えたルートで、自分が見たいと思ったものを見た。
初めて一人で色々見た。
色々楽しいこともあったし、いろいろたいへんなこともあった。
その度に、いろいろ考えたり、いろいろ思ったりした。
そして、家に帰ったとき、今までにないくらい家がサイコーだと思った。
いままでものすっごいいろいろ楽しいことや、素敵なことがあったはずなのに、
それ以上に家の匂いが、ごはんが、おふとんが、そして「おかえり」といってくれる人がサイコーだと感じた。
いつでもおうちに帰りたい
それ以来、旅の虜になった。
私はアホなので、繰り返す平穏な毎日に価値が見いだせない。飽きてしまう。
私はバカなので、もしかしたら知らない世界にもっといいものがあるのかもしれないと夢見てしまう。
だから、同じような毎日にクサクサしたら、見えもしない世界に憧れを抱いたら、私は旅に出たくなる。
私を大切に取り囲んでくれている日常に背を向けることで、どれほどに日常が大切かということを思い出すためなのかもしれません。