お久しぶりです。私(@)です。どーもどーも。
わちゃわちゃしていたらもう6月になってしまいましたが、
4月の島根旅行で、ついに念願の寝台特急「サンライズ出雲」についに乗車できたので、
今回は寝台特急サンライズ出雲に乗ってみた感想と、これから乗る方にお伝えしたいことをまとめてみました。
サンライズ出雲とは
東京駅と島根県の出雲市駅をつなぐ在来線を、みんなが寝静まった深夜に頑張って走る寝台特急です。
サンライズエクスプレス自体は、14両編成なのですが、サンライズ出雲はそのうちの7両。
残り7両はサンライズ瀬戸という寝台特急です。
上りの場合、この2つの電車は岡山駅で出会い、合体して東京まで向かい、
下りの場合は、東京から1つの電車としてやってきて、岡山で分かれます。
今回私は、往路は飛行機で島根に入り、2泊3日の旅行を楽しんだあとの復路としてサンライズ出雲(上り)に乗車しました。
始発は出雲市駅なのですが、乗車したのは途中駅の松江駅からです。
松江駅からは19:27出発になります。
サンライズ出雲の車内紹介
外観
サンライズ出雲は東海道本線のグリーン車みたいな感じの2階建て構造になっているのですが……
ちょっとわかりやすい写真を撮り忘れてしまいました。残念。
上段は屋根ギリギリまで窓!
下段はホームの足元すれすれのところに窓があります。
廊下
サンライズ出雲で一番多い座席「B寝台シングル」車両の廊下の様子です。
両サイドが客室(座席)になっているので、廊下は非常に狭く感じられます。
2階建てなので、車両の前後にはこんな感じの階段がついています。
洞窟っぽい雰囲気で、探検心が湧き上がります。
B寝台シングル
今夜の居城、B寝台シングル(上段)です。
枕元には、目覚まし時計、空調、ラジオが一体化されたパネルが設置されています。
ちなみにラジオはNHK-FM一択です。
反対側にはちょっとしたテーブルが付いてます。
扉を開いた瞬間は「思っていたよりは広い!」と思ったのですが、扉を閉めると押し入れっぽさすら感じるほどの密閉感……。
まあ、個室の中では最安値だからこんなもんよね。
ちなみに電源コードは一口ありますが、枕元ではなく入り口横にあります。
枕元にスマホ派の私は、枕の向きを変えなんとかしようとしたのですが、
そうすると枕がテーブルの下に来てしまい、さらに閉塞感を感じてしまいそうなのと、起きた時頭を打ち付けそうなのでやめました。
セキュリティ
寝台料金がかからない「のびのびシート」では、「壁は半分、ドアはなく、カーテンで仕切ってある」と聞きましたが、「B寝台シングル」は寝台料金がかかるだけあって、ちゃんとした壁とドアがあります。
そして、なんか近未来的なカッコイイ、デジタルの鍵もついてます。
アメニティ
「B寝台シングル」は寝台料金がかかる一番(1番安いのは「ソロ」でした!訂正します!)お安い席ですが、毛布と枕はありまぁ〜す!
寝台料金がかからない「のびのびシート」には「枕がない」と聞きましたので、値段の差はここに出ているように思います。
ちなみにシーツの下は、バスの座席みたいな風合いの、長椅子のような風合いのベッド(座席)でした。
あと、重要アメニティとしては「スリッパ」があります。
トイレっぽいクオリティですけど、靴下脱いでくつろいでいる時にトイレに行きたいときとかは便利です。
そしてそして!
意外なことに「パジャマ」が用意されていました!
すごく簡易的な浴衣タイプのものなのですが、汗まみれのTシャツで寝ることを覚悟していたので、非常にありがたかったです。
サンライズ乗車時に覚えておきたい5つのポイント
サンライズ乗車前、意気揚々と下調べをして、準備万端で挑んだ私でしたが、やっぱり実際に乗ってみると色々と困ったことがありました!
運良くなんとか回避できたり、運悪く失敗したりしたことを、これから乗る方にお知らせしたい!
1.サンライズ出雲の食料事情
寝台特急というと、豪華なディナーや移動販売を想像する人もいるかと思うのですが、サンライズエクスプレスには食堂車、移動販売サービスは一切ありません。
あるのは飲み物の自販機だけ。
乗車前に食べるか、食料を購入することをおすすめします。
この件は把握していたので、乗車前に豪華晩酌セットを購入しておきました。(誕生日だったからね!)
今回は松江駅前の一畑百貨店というデパートの地下食品売り場で調達しました。
来店時、ちょうど閉店の10分前だったようで、お惣菜が半額で買えました。(一畑百貨店の閉店時間は19時です。)
スポット情報
始発の出雲市駅前には、食品を販売しているようなスーパーが見当たらなかったので、駅のコンビニで調達することになると思います。
2.サンライズ出雲のお風呂事情
サンライズ出雲にお風呂はありませんが、シャワールームがあります!
販売機で1枚320円のシャワーカードを買うと、約6分間シャワーを浴びる権利が与えられる!
……とのことなのですが、私は利用していないので詳しいことはわかりません。
なぜ、シャワーを利用しなかったのかというと・・・
髪の毛が多くて、洗うのが大変
髪が乾くまでとんでもなく時間がかかるので、ドライヤーがないと無理
揺れる車内では落ち着かないだろうな―と思った
こんな感じの理由が3つもあったからなのですが、ハッキリ言って使わなくて正解でした。
というのも、実際に何度かシャワー室の前を通りかかったのですが、空室の時間はほぼないほどの大人気。
なので、シャワーカードの販売機の前にはこんな注意書きが貼られています。
シャワーカードは一人1枚のみ!
……ということは、のんきに髪の毛を洗っている暇などありません。
しかもタオルの販売や備え付けはないので、全く準備しないで利用するのは無理ですね。
そこでおすすめしたいのが「乗車前にお風呂に入っておく作戦」です。
乗車当日、結構な気温で汗だくで観光していた私は、お風呂に入りたくてしかたがなく……
急遽、松江駅のすぐ近くに「宍道湖温泉」の日帰り温泉できるホテルに立ち寄ったのですが、これが非常に良かった!
利用料は800円(タオルは200円で購入可)で、お湯はホンモノの温泉です!
アクセスはJR松江駅までバスで20分程度。ホテルの目の前が観光バスの停留所なので、入館前にバスの時間をチェックしておくと安心です。
急いでいる場合はタクシーを使うと良いと思います。
ちなみに、始発の出雲市駅から乗車する場合も、駅の南側にある日帰り温泉施設が利用できます。
スポット情報
私は前日に出雲市駅前のホテルに泊まっていたので、ここは利用しなかったのですが、車がいっぱい止まっていて人気そうな雰囲気でしたよー。
3.洗面所事情
B寝台の人は各車両ごとに設置されている洗面台を使います。
ちなみにお部屋に歯ブラシはありませんので持参し、うがいは部屋にあったペラペラのプラカップをお使いください。
4.探検は車掌さんが来てから!
電車大好きな方は、気分が盛り上がりまくり、乗車したらすぐに探検に出たくなると思うのですが、まあ落ち着いて。
まずは車掌さんが乗車券のチェックに来るまで自分の座席で待ちましょう。
車掌さんが来る前に探検に出てしまうと、変な時間にドアをノックされ、ちょっと恥ずかしい思いをします。(経験則)
5.B寝台シングル(上段)の乗り心地
チケットを取る前、色々リサーチをしていると「サンライズ出雲は上段の窓がカーブしているよ!」という記述と写真を見つけました。
コレを見た私は「これは上段のほうが景色も良さそうだし、楽しそうだな……!」と、安易に上段を選択してしまったのですが、ハッキリ言ってあまりおすすめしません!
というのも、サンライズ出雲に乗っている主な時間帯は夜。
つまり景色は暗くてほとんど見られません。
「せめて、街の明かりだけでも」と窓を眺めても……
このように、ガラスが曲がっているので、明かりの反射で自分の顔しか見えません。笑
さらに、サンライズ出雲は在来線。
ふつうの電車が走るふつうの線路の上を結構なスピードで走るわけですから、想像以上に揺れます。
上と下、どっちが揺れるかというと、まあ間違いなく上ですから、乗り物酔いしがちな方はかなりの確率で酔います。
実は私、のりものが大好きなのに、乗り物酔いが結構すごいという、エンリケ航海王子のようなタイプなので、
グラグラに揺れる密閉感のある空間でごはんを食べながら自分の顔を見ていたら……
具合が悪くなってきてしまい、なんと乗車から2時間もたたないうちにダウンしてしまいました!
旅行で疲れていたこともあり、気づいたら翌朝の横浜でした。( ;∀;)ぐっすん
サンライズ出雲の予約方法と金額
サンライズ出雲の乗車券の買い方や予約方法など、基本的なことはちゃんとまとめてくれているサイトさんをご参照いただければと思うので、
ここでは私が、実際に購入するまで知らなかったこと、わからなかったことを中心にまとめます。
B寝台シングルは余裕、A寝台デラックスは激戦!?
サンライズの予約は、乗車日の1ヶ月前から開始されることはよく知られていると思うのですが、ふつうの日にふつうに乗りたいだけなら発売日ダッシュを決めなくても、おおよそ大丈夫です。
今回私が予約したのは出発の2週間前だったのですが、全然フツーに予約が取れました。
そして、実際に乗車してみると、B寝台シングルはかなりの部屋が空いていました。
しかし、その一方で、一番高いA寝台デラックスは超人気らしく、2週間前の予約では全く手も足もでませんでした。
ヤフオクにもプレミア価格で出品されているくらいなので、どうしてもA寝台デラックスを取りたい場合は、発売日ダッシュを決める必要があるのかもしれません。
※ちなみに今回は日曜日の夜発でした!
実はみどりの窓口以外でも予約できる
サンライズを予約する場所について調べると「みどりの窓口で!」と書いてありますが、
最寄りの駅がJRじゃなかったりして、みどりの窓口まで遠い場合はお近くの旅行代理店に問い合わせてみてください。
新幹線の予約を受けているようなところなら、特に手数料などもかからずにサンライズも予約できます。
交通費をかけてみどりの窓口までいくよりも安く済むのでありがたいものです。
ちなみに、ネットでは残念ながらチケット単体の購入はできません。
ただし、近畿日本ツーリストと阪急交通社で、宿泊とサンライズの予約がセットになったパッケージツアーが購入できます。
近畿日本ツーリストは、サンライズ(片道)+新幹線と特急(片道)+ホテル(1泊)に、いろいろな優待サービスがついて1泊3日 30,900円から。
阪急交通社は、サンライズ+飛行機(片道)+ホテル(1泊)で35,800円から。
どちらも「サンライズで観光に行きたい!」という目的なら、相当オトクなツアーですねぇ。
え、私?
一人旅&ちょっと別の用事があったので、チケット単体で購入しましたけど……( ;∀;)
変更とキャンセル
チケット単体で購入した場合に限りますが、サンライズのチケットは1回まで変更やキャンセルが無料でできます。
実際、私は購入後旅行の日程を変更したため、チケットの日付を変更してもらったのですが、カウンターのスタッフさんに「日付を変えてほしいんですけど―」と言うだけ。
空席がある限り、変更してもらえるようです。
変更後のチケットには「予約内容を一度変更しました」という旨のスタンプが押されていました。
ちなみに旅行代理店で購入した場合、払い戻しや追加料金が発生する変更やキャンセルは、購入したお店以外では受け付けられないそうなのでご注意を。
まとめ
ここ数年、従来の庶民的な寝台列車が次々と姿を消してしまい寂しい思いをしていましたが、
サンライズにはこれからも頑張って欲しいと改めて思いました!
でも、豪華寝台列車にも乗ってみたい!
そんなかんじで今日は締めさせていただきます。
ばいびー★
(๑´ڡ`๑)